オダックス近畿BRM311泉佐野300km十津川参戦記③PC2~PC3”強烈向かい風!そしてハンガーノックへ。”

 その②からの続きです。

向かい風地獄

 補給もろくすっぽしないままPC2を後にして、再び登り基調の十津川沿いを北向きに進みます。しばらくはR168の比較的綺麗な道なのでそれほど苦痛ではないけれど、とにかく北から吹き降ろしてくる風が強烈!斜度は緩やかなのに全く進んでいる感じがしません。特にトンネルに入るとまともに向かい風を食らって前に進めません。

水力発電の水路橋

トンネル内は爆風向かい風

 引牛峠を超えて余裕をこいてしまっていましたが、ここにきてどんどん体力を奪われていきます。

「天辻峠を越えればそこからは下り基調に変わるから、まずはそこまではがんばろう」

と自分に言い聞かせます。風屋ダム湖から谷瀬の吊り橋までものすごく遠く感じました。谷瀬の吊り橋は今回はスルー。行ってたらコーラの自販機くらいあったかな。この先自販機すらなかったもんなぁ。

左手奥に谷瀬の吊橋
ところどころバイパスが整備されていました

天辻峠でハンガーノック

 風の吹き止まない中休むことなく走り、猿谷貯水池までたどり着きました。いよいよ本格的な登り坂に差しかかろうというところでかなり体力を奪われていて一旦休憩を入れることにしました。いつものようにエネルギー切れのような感覚があったので残っていたおにぎりを一つ頬ばりしばらく休みます。。。が、思った以上に回復しない。おかしいな・・・。

 休んでいると後ろから追いついてきた方にコマ図の見方を教えてって、聞かれたので説明をさせてもらって、いつまでも休んでいるわけにもいかないのでリスタートします。

猿谷貯水池。ここ過ぎると本格的な登り

天辻峠への登り坂

 ところがほんの少し登ったところで、激しい睡魔が襲ってきて意識がプツプツとびはじめますΣ( ̄□ ̄ノ)ノ ナントッ!?全身にも力が入りません。

 「これはおかしいぞ・・・」

 さらに手足、特に肩から先の腕に激しい痺れが起こり始めてレバーを握っている感覚がなくなってきました。

 「あかん、完璧なハンガーノックや、一番やばいやつや!」

考えるのもしんどくなってきました。

 「さすがにDNFか。」

 ブルベでDNFをここまで意識したのは初めてです。もし嫁にヘルプを頼むにしても我が家に一台しかない車は泉佐野だし、数本しかないバスを使おうにもおそらくもう終わっている時間。とにかくがんばって五條まで行って電車で輪行するしかないか。などと考えているといよいよ体が動かなくなってしまいました。

 このまま止まろうかどうしようかと考えていると目の前に道の駅の看板が見えてきました。とにかくあそこまで行こうと最後の力を振り絞ります。何とか道の駅「大塔」にたどり着き、自転車を柱に立てかけ歩くのもままならぬままコーラの自販機へ。コーラ一本飲んでしばらく目を閉じて座り込みました。10数分眠ったでしょうか。大勢のランドヌールが休憩していましたが、目を開けると次から次へと出発していってます。

道の駅「大塔」の看板

コーラで補給(ビデオのスイッチ切り忘れてたので映ってた)

しばらく眠る・・・

眠っている間に日没・・・。

 目が覚めてしばらく休んでいるとようやく少し動けるようになってきました。本当なら日没までに峠を越えたいと思っていましたが、そのために補給をおろそかにしてしまってこの始末。

峠からのダウンヒルそして復活 

 いつまでもじっとしているわけにはいかないので、重い腰を上げて出発。ここから少し登れば峠山頂の新天辻トンネル。ここからは下りです。

新天辻トンネル

峠を越えると五條まで下り

下っている途中でどんどん体力が回復してきました。ケイデンスも上がってきました。先ほどまでケイデンスが落ちてお尻に負担がかかっていましたが、ケイデンスが挙がるとオシリの痛みも緩和してきました。五條の街中についた頃にはすっかり復活。危なかったけど無事PC3にたどり着きました。

丹原交差点

吉野川を渡る

五條市街

  PC3のチェック時間は19:47。予定よりはだいぶ遅くなったけど無事到着。ここでは炭水化物と糖質の補給の為にパスタとシュークリームを食べました。普段ならカップヌードルカレーなんですけどね。

PC3「ローソン五條住川町店」

 スタッフの方に話を聞くと、今回はみんな順調に通過して行っている様子。この時点で半数以上は通過しているとのこと。僕もがんばろう。

 さあ残りは約70km!

その④に続く

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