2018春のブルベ祭りその3BRM428泉佐野400km和歌山一周

 さて次のBRMはBRM428泉佐野和歌山一周です。今回は縁あって本番当日の串本PCスタッフをさせていただけることになり、事前認定試走ということで参加者の皆さんとは別に本番一週間前に同コースを走らせていただきました。

今回のコース

 認定試走なのでゴール受付の必要がないので、ゴールのセブンイレブン阪南自然田店の近くの駐車場に車を駐車して一旦スタート地点のりんくうタウンまで自転車移動。りんくう公園横のファミリーマートからスタートします。この日はオダックス近畿大阪チームのKさんと一緒に認定試走。

ここで一つルールのお話。

 スタート時間までKさんと話しているときに仮眠の話になり、「ルート上に自宅があるのでそこで仮眠をするつもり」と話をすると「厳密にいうとルール違反だよ」と教えてもらいました。ブルベにはPC以外での第3者のサポートは禁止という項目があり、僕のように妻がいる場合は第3者がいるということなのでサポートを受けているとみられても仕方がないということですね。ブルベを始めるときにいろんな人のブログで自宅で仮眠したという記事も見かけたことがあるので何も気にせずホテルに泊まるのと同じ感覚で今まで数回自宅仮眠しました。あとで鈴木裕和さん著の「ブルベのすべて」という書籍にも「自宅に寄るのは曖昧なグレーゾーン」との記載があり、ホテルのように不特定多数の人に提供している場合は問題ないと書いていました。グレーゾーンとはいえスタッフをしようという人がそんな曖昧なことをするわけにはいかないので今後は自宅仮眠をやめることにしました。自宅近くを通るブルベに参加する場合は注意しましょう。もしわからないことがあれば主催者さんに確認しましょう。

りんくう公園〜近露

 さていよいよ出発。しばらくはKさんと一緒に走ります。道中はブルベの話や機材の話、僕のポジションなんかも指摘してくれて、ベテランさんはすごいなぁ、と感心することばかり。すごい勉強になりました。現在の装備はKさんおすすめ機材に変わりつつあります。

出発前にりんくう公園寄ってみた
 さて泉佐野を出発していつもの雄ノ山峠を超え、紀ノ川市、そして海南市から有田川町に抜ける黒沢牧場へ向かって登る国道424号でKさんを少し先行しました。とりあえずはマイペースでということでそのまま登頂、有田川町まで下ります。今回は試走ということもあって道路状況なんかも気にしながら走ります。

国道424号(まもなく黒沢牧場入り口)

 国道424号をそのまま龍神村に向かって少しずつ標高を上げていきます。途中道の駅しらまの里でトイレ休憩。そのままどんどん進んでPC1の椿山レイクブリッジにたどり着きました。Kさんを先行しているので追いついてくるかなぁ〜?と思ってPC毎に割とたっぷり休憩しながら走りました。このときKさんはメカトラですでにDNFしていることを知らずに(笑)

しらまの里

椿山ダム

椿山レイクブリッジ

 PC近くの自販機で飲み物を買ってのんびり過ごした後龍神村へ。道の駅龍遊でお昼ご飯にしようと食堂に入り座っていたら入ってきたサイクリストの方に「池田さんじゃないですか?」と突然声をかけられました。このかたStravaやfacebookでやりとりはしてましたけど、直接お目にかかるのは初めてのTさんでした。表に停めてあったロードバイクで気づいてくれたそうです。あまりに突然すぎて「ブルベの試走中なんです」くらいしか話をできませんでしたΣ( ̄□ ̄;) Tさんは本番のブルベを走られていたので翌週もお会いできました。

お昼ご飯!

 ここで冷やしうどんでお腹を満たし、次のPCへ向かいます。龍神村からトンネルを抜け長い下り坂を下って国道311号に出ます。ここから再びPC2近露への登坂です。ここまで来たら紀南に帰って来たという気持ちになりますね。勝手知ってるところばかりですし。そんなこんなでヒーヒー登ってPC2へ。

PC2近露のA-coop

近露〜串本

PC2を出てもまだしばらく登ります。ここから山頂の小広トンネルがルート最高点。ここを超えれば大きな峠はしばらくなし(海岸線のアップダウンはあるが)。トンネルを越えて本宮まで軽快に下っていきます。

小広峠

 本宮まで下れば次は新宮へ向けての国道168号線。ここから下り基調の追い風基調で快調。割と早く新宮についた気がする。でもこの区間が追い風だと海岸線は向かい風になるんですけどね。

PC3新宮

 新宮のPCを越えて国道42号線へ。生まれたときからずっとお世話になっている42号を串本に向かって走ります。ほらやっぱり向かい風だよ。でも慣れているということもあるしそこまで強い風が吹いていなかったので辛くはなかったです。ただ昨年は明るいうちに橋杭岩まで到着したのに今年は1時間以上遅いのですっかり日没でした。

PC4串本。ただいまという感じ

串本〜広川

串本を出発して半時間ほど走ると自宅前を通ります。前述したように自宅仮眠をしないことにしたので、窓から溢れる明かりをみながら通り過ぎます。これはなかなかきついよ。でも自宅仮眠は次にスタートするという気持ちが萎えてしまう危険な面もあるのである意味よかったかな、とも思いました(笑)

 さて串本を過ぎて自宅の手前あたりから海岸線の本格的なアップダウンが始まります。あまり無駄足を踏まないようにぼちぼち登っていきます。登り下りしながら今夜の寝床を考えます。あれこれ考えて、なるべくPC近くで寝たほうが時間の計算がしやすいので、これまたKさんオススメのPC5の数十メートル手前にある紀伊新庄駅に決定。幸い僕は外で寝たりするのは平気なほうなので、壁はあるし横になれるし静かだしほんのり明かりはあるしで最高のシチュエーションで眠ることができました。ただ少し余裕を持って進みたかったので仮眠は30〜40分程度になりました。

紀伊新庄駅

快適だった長椅子ベッド

 一人だしアラームを全開で鳴らして目覚め。寝ぼけ眼をこすりながらPC5田辺へ。到着してまず晩御飯にカップラーメン。やはり深夜になって冷えてきたのでレッグウォーマーとウィンドブレーカーを装着。国道を北上します。田辺市を過ぎ、みなべ町から再びアップダウン地獄が始まります。毎回意外ときついのがみなべ町から岩代に向かう登り。そこまで長くないし斜度もきつくないのになんかしんどいんですよね〜。そしてこちらもなぜか印南町あたりから必ず向かい風になるという風地獄。

PC5田辺
晩御飯にラーメン。あったかいんだから〜

 御坊市内を抜けて和歌山県内最後の峠である由良峠と水越峠越えに入ります。由良峠を越え、水越峠に差し掛かる頃に夜が明けてきました。登坂途中の潰れた?お店の前でレッグウォーマーなどの夜装備を外してから登りきり、下った先のPC6広川に到着しました。

水越峠登坂中

水越峠山頂

PC6広川

広川〜ゴール阪南

夜が開けると不思議なもので眠気も治まってきます。とはいえ体力は落ちているので上りはめちゃくちゃ遅くなります。でもここからは多少のアップダウンをあれど平坦基調です。なるべく交通量の増えない間に海南市内を抜けたいので先を急ぎます。

 海南市内の国道42号はとにかく道路状態が悪くほんとガタガタです。毎回思いますが。和歌山県もサイクリング王国を歌っているのでこういうところも直してほしいな〜と思います。下津から海南へのトンネルを回避する回避ルートも設定してくれていますが、まだ交通量はそんなに増えていなかったのでそのまま国道を走りました。

 海南市内に入ってからは裏道的な道を行くので交通量は減ります。阪和道を越えて往路と合流。紀ノ川を渡ってしばらく行くと最後のボス雄ノ山峠です。泉佐野シリーズはほぼほぼゴール直前にこの激坂を登ります。心の中でいつも「アホちゃうか!」と叫びます(=^▽^=)

雄ノ山峠

 雄ノ山峠を登ってしまえば下った先がゴールのセブンイレブン。ほぼ下りなので流されるがまま下って無事ゴール。クローズ1時間前の25時間55分でした。本番当日ならここからりんくうのゴール受付まで走らなければいけないのですが今回はここで終了。一旦駐車場で服を着替えてKさんを待っているとDNFしたとの連絡が。どうりで会わなかったはずだわΣ( ̄□ ̄;)

ゴールのセブンイレブン阪南自然田店

スタッフ初体験

さてその一週間後、本番の日、午後から串本PCの有人スタッフをさせていただきました。串本PCを通過して行く皆さんをチェックしていきます。その間スタッフ間のやり取りなんかもあって、普段スタッフの皆さんこんな感じで運営してるんや、と感心したり。到着する参加者の皆さんもいろんな表情をしていて何時間も同じところにいるのに不思議と飽きないし。ある参加者さんが熱中症症状が出ていたみたいで疲れきった顔で入ってきました。現地でDNFします、と訴えてきましたが、一緒にいたKさんが「まだ時間に余裕があるし、表情的にも大丈夫やからしっかり休めばまだいけるで〜」とアドバイス。結局この方このままDNFになったのですが、スタッフの皆さんは参加されてる方みんなに完走してほしい、と本気で思ってるんやな、と感動。実際自分もやってみて、やっぱりDNF連絡が入るとさみしい気持ちになったし、到着していない人がいると無事到着してほしいと願ってしまいました。

 もしもブルベやってみたいけど私遅いしスタッフに迷惑かかるし、とか思っている人がいるのならそのなこと気にせずどんどん参加してほしいと思います。「さっさとゴールせーや」、とか「おっそいの〜」なんて思っているスタッフは一人もいません。ほんとに。皆さん「無事ゴールしてね〜、無事帰ってきてね〜」って本気で思ってくれています。また、参加している人も同じ目標で走っている人ばかりなので気さくに話もしてくれる人ばかりなので全然大丈夫ですよ。是非チャレンジしてみてください!

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