ブルベBRM810松阪300kmに参加しました。
いつもBei Cycling Clubブログをご覧いただきありがとうございます。ブルベ班の池田です。今回はオダックス近畿BRM810松阪300kmに参加してきました。ブルベ4年目で意外にも初めての夜スタートのブルベです。2年前の同コースにもエントリーしていましたが、現娘婿が挨拶に来る日と重なってしまい泣く泣く(?)DNSしたので今回やっと走ることができました。
コースは松阪駅をスタートして尾鷲市、熊野市方面へ、それから奈良県に向かい大峰山中旧行者還林道を越え天川村経由で吉野へ、そこから伊賀本街道を走って松阪に戻るという山岳ブルベです。ルートラボ上は獲得標高4000m越えでしたがサイコン上は3900m弱でした。それでもなかなかのハードコースでしたよ。また先日Bei CycleがPioneerペダリングモニター取扱店になったということで早速つけてもらったので今回はパワーを基準にしたペーシングを行いながら走ってみました。
朝ゆっくり休んでから昼前に出発。途中Bei Cycleに寄ってから現地へ。車中でお昼寝しようと思ったけど西日がきつくてぐっすり休めず。スタートが午後8時だったので軽くコンビニ飯を食べて準備。ブルベカードを受け取りブリーフィング。ブリーフィングではPC2でのカップラーメン補給(有料)を募っていました。僕は大淀のPC3までは休憩は短めにする予定だったので頼まず。ただでさえ貧脚なのにゆっくりしてる時間はないよ〜。
スタートからPC1
さて出走時間になったので順次出走。駅前通りから国道42号線に出てしばらくは信号に捕まりながら南下します。いつも夜間走行はスピード感が鈍って速度が落ちるんですが、今回はパワーを基準にしたのできちんと昼間と同じ速度で走れましたね。当たり前だけど。どちらかというと、まだ踏めるだろ!くらいの数値でした(´д`;)アァ…
国道に出てからPC1手前の錦峠までは平坦基調のようで実はそこそこの登り基調です。ここは平坦だからとガチャ踏みするとすぐに垂れるので少し弱めくらいで淡々と進みます。前回ここを走ったのは去年の1000kmの豪雨の時(逆向き)だったのでそれを思えば全然走りやすい(前回はここで心が折れた_ト ̄|○)。錦峠を一気に降ってPC1のファミリーマート大紀町錦店へ。初300kmチャレンジの2016年の松阪300ではサークルKだったわ。
PC1からPC2
PC1を出て小さな峠を一つ越えた後は紀伊長島へ。紀伊長島ではすぐに国道に出ず、しばらく街中を走って江ノ浦大橋を渡って国道42号に出ます。ここから小さなアップダウンを繰り返しながら尾鷲まで。馬越峠を越えて尾鷲市内に入り、次の矢の川峠前に手前のファミリーマート(PCではない)によって補給。と、言うのもこの先PC3まで約120kmの山岳区間コンビニなし。自販機はあるけど固形物の摂取は難しくなるのでここで食料を調達。
さあ序盤の山場矢の川峠へ。標高約410mの大又トンネルに向けて登ります。夜の登りはいつものごとくサザンオールスターズを聴きながら(o^ω^o)、登りはパワー値が特に役に立ちますね。時折口ずさめるくらいで登ります。トンネルを越えると下りになりますがここはそれほど降りません。ほぼほぼ標高を保ったまま国道309号線に入ります。
309号は車通りも少なく足の調子も良く時間を稼ぐならこことばかりに回します。下北山村で池原ダムを登ってダム湖沿いの平坦を回してPC2の道の駅上北山へ。途中信号片道通行が2箇所あってどちらも2分以上止められるorzタイムロス・・・
PC2からPC3
上北山ではブリーフィングで話した通りカップラーメンが準備されていましたが僕は頼んでないし、この先の旧行者還林道で時間がかかるのがわかりきっているので飲み物補給のみで進むつもりが、なんと自動販売機の飲料がコーヒーとお茶以外すべて売り切れ!!嘘だろ〜!コーヒーは飲めないので仕方なくお茶だけ飲んで喉を潤し出発。ダブルボトルでいってたけど一本飲みつくしてるしやばいなぁ、と凹んでいると、いくつかのトンネルを越えたところにコカコーラの自動販売機が!ここでコーラとボトルにアクエリアスを入れてほっと胸をなでおろしましたΣ( ´д`;)この自販機の明かりがなんと神々しく見えたことか!ジーン…(T-T)
無事ドリンク補給もでき旧行者還林道へ入ります。この林道、ひっくり返ったグレーチングや穴の空いたアスファルト、落石落枝と酷い有様。しかも林道に入ってしばらくは結構な激坂続き。ここまで勾配がきつくなるとパワー云々言ってられません。とにかく必死で登っていきます。頂上の行者還トンネルまでは約10km。こんな勾配が続いたらとてももたない。。。と、半分泣きが入っていましたが標高800mを越えたあたりから徐々に勾配が緩んできました。助かった〜(*´д`*)〜з
登り始めはまだ真っ暗だったのに標高を上げるに連れ空が明るくなってきました。頂上近くになった頃には周りの山が赤く染まりとても美しい!山で夜明けを迎えるのも悪くないな、と。もちろんBGMはサザン。頂上近くで後ろから声をかけてくれた参加者さんが。先日の和歌山ブルベの飲み会で知り合ったKさんでした。今回は各PCで一緒になることも多く心強かったです。
頂上の行者還トンネルは無灯のトンネルで朝を迎えていると言うのに真っ暗((((; ゚Д゚))) コエーよ。こわ〜と叫びながら下りへ入ると登りよりさらに道悪!フレームが砕けるんじゃないかと思うくらいガタガタボコボコ飛び跳ねながら降ります。全然下りの恩恵はなし。しかも道は狭いのに有名な登山道や遊歩道があるらしく車の往来は多くて気の使う区間でした。
天川村の中心地(?)に出てからようやく大きな整備された道路に。ここから一気に下市、大淀へと降ります。ここが一番気持ちよかったかも。途中途中にあるトンネルはどれも長く、最近は事故の話もよく聞くので車の音が聞こえるたびにドキドキしながらのダウンヒルでした。無事吉野川を渡りPC3ローソン大淀下渕店へ。7時半前にはついたのでほぼ予定通り。8時までについたら上出来と思ってたので。
PC3からPC4
PC3のローソンではがっつり補給。この先気温が上がれば間違いなく胃腸にくるので、ここで補給しておかないと途中で補給できなくなる恐れがあるのでパンやらまるごとバナナやらアイスクリームやらコーラやらとにかく残り100km弱を走りきれる量をここで流し込みました。
ちょっと長居してしまったけどPC3を出発。まだ8時前だというのに予想通りすぐに気温はぐんぐん上がってきます。行者還トンネルあたりは20℃をきっていたのに、すでに35℃を超えそうな勢い。このあとサイコンの温度計は最高39.8℃を表示しました。
しばらく吉野川沿いを走ったあと北向きに進路を変えて再びの登りへ。ここからまた宇陀市から曽爾村にかけてアップダウンを繰り返しながら国道369号の栂坂峠標高500m弱アップします。この区間は約50kmほどでしたが、暑くて力が入らなく、途中で3度自販機でドリンク休憩しました。直線的な登りも多くてなかなか萎える区間。御杖村あたりから下り基調になるもアップダウンを繰り返しながらなのでしんどい(p_q、)しかもこの日は台風10号が近づいてきているということもあり風はやや強く、この区間ずっと向かい風でした。登りの向かい風はアカンよ、ほんま。汗をタラタラ垂らしながらやっとの事で道の駅御杖に到着。
道の駅でレシートを取得するためにアイスを買おうとするもまさかのレジに長蛇の列。時間に余裕があってよかったわ。レジ打ち終わった頃にはアイスはほんのり溶けてましたけどね!
PC4からゴール
PC4を出てから伊賀本街道に沿って松阪へ。のどかな風景を楽しみながら東進。仁柿峠までは登りますがここからようやく念願のダウンヒルに。と思いきやブラインドカーブだらけで一車線幅しかないのに車通りは多い!2度ほど轢かれかけました。結局スピードは出せず、でした。
櫛田川沿いに出たところでローソンを発見、入店してイートインスペースでジュース片手にしばらく涼みます。さあここからはゴールに向かってまっしぐら。また帰りに通る伊勢道をくぐり田園の真ん中を気持ちよく走ります。ここだけ追い風だったので。
ゴールの阪内川スポーツ公園の武道館に到着した時先着していたKさんがゴール受付を終えて出てきたところで、受付場所を教えてくれました。ありがたや。
無事ゴール受付を行い結果18時間3分で認定完走しました。目標は16時間台でしたが気温が上がってからの失速が響きました。ただ前半をそれなりに貯金して通過できたのでまずまずうまく走れたのではないかと思っています。ちなみにスタートからPC3までのNP(標準化出力)は140W(ちなみにFTPは186Wのド貧脚)、PC3~4は127W、PC4からゴールが108Wと見事なくらいの落ち方です。
まとめ
今回も無事完走できましたが暑さだけはどうにもならないということがよくわかりました。暑い日のブルベはこまめな休憩が大事です。今回は前半が深夜だったのでその時間帯にしっかり貯金したのもよかったと思います。とにかく厳しかったPC3~PC4の区間。ここでDNFが増えるんではないかと危惧していましたが、あとでリザルト確認するとやはりDNFが数名いらっしゃいました。完走率は約75%だったようです。流石に300kmブルベの中で上級レベルと言われるだけあるな、と思いました。ルートだけでなく気候も含めて(^^ゞ
さて次回は9月の神戸600km。神戸と境港を往復します。WSRを狙うには負けられないブルベがここにはある!
おしまい。