「2021BRM近畿300km和歌山 遥かなる大台ヶ原」に参加しました。
Bei Cycling clubブログをご覧の皆様、大変ご無沙汰をしております。ブルベ班の池田です。なんと2019年8月の松阪300km以来の投稿です。と言いますのも、前記のブルベが終わった後不整脈が見つかり検査が終わるまで運動禁止とのことで予定していた神戸600kmをDNS、さらに追い討ちをかけるように年の暮れに単独落車事故を起こして頭を強打し、くも膜下出血起こしたり硬膜下血腫で手術したりとなかなか自転車に乗れず、秋ごろになってようやく後遺症も治り今年のブルベに向けて始動しました。今回は復帰戦となった「BRM近畿300km和歌山 遥かなる大台ヶ原」のお話です。皆さんも事故にはくれぐれも注意しましょう!
さてさて今回復帰戦となった(本当はBRM424近畿400km泉佐野で復帰予定がコロナ禍で延期)和歌山300kmは海南市の和歌山マリーナシティを出発して大台ヶ原山頂を折り返し、途中東吉野を経由してマリーナシティに戻るというコース。同BRMには2度目の参加。
このBRMはコロナ禍の特別措置であるN2BRM形式で行われました。今回同郷のTくんが初めて300kmブルベにチャレンジするので一緒に走ってもらえないかと声をかけてもらったのでお互いの日程を合わせて5/2に出走しました。僕も約2年ぶりのブルベだったのでなんと心強かったことか!
前日の天気予報では晴れ、ところにより雨、スタートしてしばらくはどんよりとした曇り空。まずはすっかり走り慣れた高野街道を走ります。時折パラパラと小雨はあれどぬれるほどでもなく。まずは300kmの長丁場。Tくんは僕より足が強いはずなので問題はペース配分。まあ僕が楽だなと思うスピードなら問題ないはずなのでのんびりと。大きな問題もなく通過チェックの矢立交差点へ。
矢立交差点からは九度山まで降ります。以前走った時は狭い上に観光バスがバンバン登ってきてなかなかスムーズに降れなかった様に思ったけど、大阪に緊急事態宣言が出ているということもあり登ってくる車はごく少数。僕の割にはいいペースで九度山まで降れました。が、降ってしばらくすると空が暗くなり急に雨が強く降り始めました。仕方がないので近くの物置小屋の屋根の下へ避難。10分ほどタイムロスがあったけどまだ余裕のペース。
リスタート後ほどなくして通過チェックのファミリーマート五條病院前店へ。ここでも補給をしているとまた雨が・・・。どうも部分的に雨が降っている様子。幸い走っている時ではなかったので一旦止むのを待って再度スタート。次のローソン吉野リバーサイド店が約100km弱なので、スタート前から悪くても12時までに着きたい(スタートは6時)と思っていたけど意外と追い風ヤッホー区間だったので11時すぎに到着。雨ストップがなければ11時までには着いてたね。ゆっくりコンビニ弁当を食べる時間もできてこの後の山登りへの鋭気を養います。そうそう今回はコロナ対策でお店には入らず全て屋外でコンビニ弁当で済ませました。
さてここから読んで字の如くの山場。このコースはここさえ頑張ればあとはなんとかなるという仕様です。約50kmの区間で標高1500m越えまで登るので、まあ感覚的には果てしない・・・。まずはR169をダム湖沿いに南下。ダムを1つ2つと越えて遥か山の上に見えるこれから走るループ橋にげんなりしながらダラダラと登って、R169から大台ヶ原ドライブウェイに入るといよいよ本当の本番。長い登りはとにかくメンタルとの戦い(笑)。ドライブウェイに入ってしばらくは斜度がきつめなのでこの区間が一番辛い。Tくんは初めての大台ヶ原。「とにかくここをがんばればあとはなんとかなるよ」と声をかけつつ自分は心折れそうになる。兎にも角にも激坂区間を越えて斜度が緩くなったところで一度休憩。ここまで休憩なしに登り続けてきたしね。ただ止まりすぎると登り出しがきついのでちょっと短めに。
再び登りだした頃に徐々に雨が強くなってきました。さらに気温も下がりだす。薄手の長袖ジャージに指切りグローブで行ってたので登りなのに体が冷えだすわ指先の感覚なくなってくるわで辛い。ほんとに毎回ウェア選び下手。山頂が近づくとやがて雹になって顔に当たって痛いし。ずぶ濡れになりながらなんとか登頂。通過チェックのスタンプと写真を撮ってとにかく暖をとりに売店へ。とにかく体が冷えて仕方がないので売店へ。ちょうど食堂が閉店したところでしたが「何かあったかいものないですか?」と聞くとカップラーメンでよかったらとお湯を沸かしてくれました。この時のどん兵衛のうまいことうまいこと。親切にしてくれた売店のおじさんおばさんに感謝です。売店ではストーブも炊いていたので当たらせてもらっているとおばさんが「お兄ちゃんらはよ降らんと雪降ってきてるで」と。窓の外を見ると雨が雪に変わってた(驚)。さすがにこれはまずいなと降る準備をして再スタート。あとでサイコンの気温チェックしたらこの時1.9度でした。寒いはずやわ(泣)
僕は下りがめっぽう遅いのでTくんには先に降ってもらってゆっくり走ります。最初は雪、やがて雨、標高が下がってくると霧と視認性も悪く路面が滑るのでとにかくブレーキにぎりっぱなし。しかも雨で効きにくいしあっという間にブレーキシューが減っていくので大台ヶ原ドライブウェイが終わる頃にはシューは半分以上減ってレバーの遊びは大きくなりすぎてなんとかワイヤー調整したいんだけどワイヤー回せる握力も残ってないので調整できない。しかも体力がだいぶ落ちてたのでまずは回復ペースで走らないといけないのでTくんには先に行ってもらいます。降り終わったら今度は強い横風と雨に悩まされながら進みました。川上村の道の駅で再びTくんと合流。
とりあえず今回のメインは終わったのであとはペダルを回しさえすればゴールは問題なしのはず。しばらくTくんに引いてもらって次の通過チェックの東吉野村へ。ほぼほぼ走れる体力は戻ったけど完全に手がバカになってしまっていて補給のお菓子の袋を開けようとするも指に力が入らない・・・。Tくんにお願いして袋は開けてもらったけど、何が辛いってインナーからアウターにあげる時のレバー操作が力が入らなくてできない。この先極力インナーに落とさないように、アウターに戻すときは左腕全体で押すようにして凌ぎました。
再び通過チェックのファミリーマート五條病院前店まで戻って夕食。お箸ももてないのでいなり寿司で夕食。東吉野以降は雨もあがり道も乾いてきたけど、気温はそれほど高くなく指先に風が当たると辛いのでここで台所用ゴム手袋を買って以降これをはめて走りました。薄いので保温性はないけど風が当たらなくなるだけで全然マシ。
ここからはラストスパート。幸いこの時には風も雨もなく走りやすくなったし、Tくんも毎年和歌山200の灼熱サイクリングに出てるので走り慣れた道。個人的にはナイトライドは好きなので久しぶりに楽しい時間♫。途中通過チェックを2箇所こえて大きなトラブルもなくスタートの海南市へ。ゴールのレシートを取って復帰ブルベを19時間13分で認定完走できました。もちろんTくんも初めての300kmを無事完走。こんな悪コンディションでお見事でした。走力的にはもっと長い距離も問題なさそうなので、あとはブルベ用のペース配分とか仮眠とか走行プランを立てれる様になれば400,600も大丈夫だと思うのでチャレンジしてほしいですね。ふとあの初めてSR取った時の喜びを思い出しましたわ。さて次のブルベは近畿600km泉佐野紀伊半島一周の予定。このコロナ禍で無事開催されることを祈りつつ2年越しのSR目指してがんばります。
それから昨年より私ごときがオダックス近畿にて光栄にもブルベを主催させていただいています。主に紀南地方発着のブルベです。今年は残りBRM724近畿200km串本リバーサイドブルベ2021とBRM1023近畿300km串本遥かなる大台ヶ原(改)の2本を担当します。交通の便の悪いところではありますが紀伊半島南部のディープなところを走ります。皆様のご参加お待ちしております!