ブルベBRM602和歌山600kmに参加してきました

Bei Cycling Clubブルベ班の池田です。とはいっても、現在ブルベ班は僕一人・・・どうして増えないんだろう・・・(+o+)

今回Bei Cycleに初めて投稿するので、まずブルベとはなんぞや??というお話から。ブルベ(Brevet)はフランス語で”認定”という意味で、主催団体が作ったルートを規定時間内にPCと呼ばれるチェックポイントを通過してゴールを目指します。基本は200km、300km、400km、600kmの4つの距離で(それ以上の距離もあります)制限時間はそれぞれ13時間半、20時間、27時間、40時間で、この4つを同年に完走した人はSuper Randonner(SR)(シューペル・ランドヌール(仏)/スーパー・ランドナー)と呼ばれ僕も毎年これを狙って走っています。日本の認定ブルベの統括窓口であるAudax Japanのウェブサイトをご覧いただくと詳しく記載されています。なお各ブルベは日本全国にある各主催団体が開催しています。

さて今回はその中から、6月2日に行われたブルベ主催団体の一つであるオダックス近畿のBRM602和歌山600km紀伊半島一周Reverseに参加してきたのでそのお話を書きたいと思います。「いきなり600kmの話かいっ!」なんて言わず「へー、こんなことしてるんだー、変態だなー」くらいの軽い気持ちでお読みください(*´∀`*)

今回のコースは和歌山県海南市の和歌山マリーナシティを出発して紀伊半島を横断、三重県鳥羽市まで走った後ひたすら海岸線を時計回りに回ってマリーナシティまで戻るというコース。去年も同じコースに出走しましたが大紀町(270km地点)で体力が切れてDNFしたので今回はリベンジの出走でした。

今回のルートと高度表(stravaより)

マリーナシティに集結した猛者たち

スタートは午前4:30。まずは海南市内を抜けて紀ノ川沿いまで北上。紀ノ川沿いまで出たら川に沿って東に向かいます。この紀ノ川沿いコースはオダックス近畿の定番ルートなので走ることが多いです。和歌山県から奈良県にはいると紀ノ川は吉野川へと名を変えますが、まだまだひらすら川沿いを走ります。この前半はほぼ登り基調で100kmを越えるあたりに今回の最高標高(625m)の高見山があります。が!今回のボスはここではなく海岸線に出てからのひたすらアップダウンが難敵です。頂上付近にある高見トンネルを越えるとここから三重県、しばらくは下り基調を楽しみます。向かい風で恩恵半減でしたけど。

朝焼けの紀ノ川沿いから

新緑の吉野川沿いへ

高見山への登り坂

高見トンネルを抜けると三重県

やがて伊勢市内に入ると段々と交通量も増えてきます。意外とブルベでつらいのはこの都市部の走行。信号待ちや渋滞で思った以上に時間がかかるのと車が多いので危険性が高くなるので。鳥羽まで走るとマリーナシティ以来の海が見えてきます。かの有名な鳥羽水族館を過ぎればいよいよ紀伊半島南下です。鳥羽から南伊勢町に入ってしばらくリアス式海岸をくねくね登ったり下ったりして進んでいきます。通常PC(Point de Controle=チェックポイントのこと)からPCまではあまり止まることがないのですが、鳥羽のPCから大紀町のPCまでは約70kmあるので途中で一度休憩を挟みました。大紀町のPCは昨年無念のDNF連絡を入れたところ。今回はマイペースを貫き体力的にもまだ余裕。その分平均速度はかなり遅めなので先を急ぎます。

鳥羽水族館

途中で近鉄伊勢志摩ライナーに遭遇

この次の尾鷲のPCは主催者さんが用意してくれた仮眠所です。ここで仮眠とお弁当をお願いしていたのでそれを楽しみにペダルを回します。が、尾鷲市内から国道311号線に入ってからの道が地獄。まず311号に入ってすぐ八鬼山の登り坂。これがなかなかの斜度。登りきったと思ったら今度は長い長い八曳山トンネル。下ったと思いきやまた登り下りの連続。ちなみにあたりは真っ暗で野生動物が活歩してる。(; ̄ω ̄)ノ オイオイ…予定では0時半までには着く予定が到着したのは1時15分をまわってました。チェックを受けた後すぐにシャワーを浴びてお弁当を食べて、雑魚寝部屋が満杯だったので階段の踊り場で座布団を敷いて急いで仮眠。ただ計算では午前3時には出発しないと間に合わないので結局30分ほどの仮眠で再出発

今回の仮眠所、船宿の勝三屋さん

中ではスタッフさんがチェック作業中

仮眠所を出発してもしばらくはアップダウンを繰り返してちょうど夜が明けはじめたころにようやく熊野市へ。ここからはBei Cycling Clubのメンバーたちとも走ってるよーく知っている国道42号線。さらに本州最南端串本までは平坦基調になるので時間を貯金できる区間。この日はちょうどツールド熊野太地ステージの開催日。Bei Cycle前を通過したのは6時半くらいだったので、柴原店長もすでに審判業務で出発された後でお会いできず。少し飛ばし気味に地元串本へ。

熊野市の鬼ヶ城が見えてきた頃に夜明け

朝焼けの獅子岩

ここで素直に北上せず一旦紀伊大島の樫野埼灯台まで行くというルート設定。さすがにここまでで400kmオーバーも走ってきているので、普段走り慣れている大島もただの地獄。意外と登らされるんですよ。普段の練習で片道25分のところこの時は40分かかりました。大島を経由してここからようやく北上。しかし途中で激しい腹痛に襲われ慌てて近くの道の駅のトイレに飛び込みましたが、なんども波が襲ってくるので30分もトイレを出たり入ったり。ビブショーツだしウェアを脱ぐのが大変やし。せっかく作った貯金がパーになるという最悪パターンに。これ以降認定時間ギリギリの走りになってしまいました。でもなんとかゴールまで残り50kmにある最後のPCで約30分の貯金を保ったままつくことができたのでとりあえずここでゴールは確信しました。

串本町の橋杭岩。この後向かいの大島に渡ります

樫野埼灯台

最後の新鹿ヶ瀬トンネルへの登りを終え湯浅町から一時海岸線に向かい、再び国道42号線と合流。今回のゴールは距離の関係でマリーナシティではなく少し手前の海南市下津町。19時半過ぎに無事ゴール。トータル39時間6分でした。前回完走した大津〜新潟600kmは39時間48分だったので今回は少し余裕を持ってゴールできました。ただゴールの受付はマリーナシティなのでゴール後にさらに12km走るというおまけつき。なんてサービスがいいんだろう(笑)おかげで総走行距離は613.8kmでした。ま、ここまできたら時間は気にしなくていいのでだらだらとマリーナシティへ。無事ゴール受付を済ませてマリーナシティにある黒潮温泉で汗を流して帰路につきました。

湯浅町の海岸線

今回のゴールに設定されたセブンイレブン海南下津町店

ゴール受付に向かう途中、マリーナシティが見えてくる

途中、PAで仮眠をとっていたら気づけば朝になってて慌てて帰って出勤するという地獄の月曜日を迎えたことは言うまでもありません。。。こんな感じでリベンジは終了。もっと詳細はしばらくさぼりがちですが僕のGary Studio Blogに書くつもりなのでそちらもどうぞ。次回はブルベは7月の和歌山200kmの予定。がんばります!

今回の完走メダル(認定完走者は¥1,000で購入できます)とオダックス近畿オリジナルピンバッジ(こちらは¥500)

 

 

 

 

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